今日も幻覚見てる

新米ヅカオタのチラシの裏

ずんちゃんおめでとうという話

 まずこれだけは言わせて。

桜木みなとさん東上主演おめでとうございま~~す!

 いや、信じてましたよ。劇団の2020年スケジュールが発表された日から、「日本青年館ホール」「シアタードラマシティ」の紫色のブロックを眺めながらね。ここに来るのはずんちゃんだってね。信じてたよ。信じて疑わなかったよ。
 しかし実際にニュース見たときは胸が詰まって3秒くらい呼吸止まったよ。さっき食った昼飯がコンニチワするかと思った。会社でめっちゃ喜んでなぜか上司に報告して寝て起きてもっかいニュース見ても現実だった。夢じゃなかった。
 とりあえずスレイマン1世についてWikiってみたけど当然それだけでキャラがつかめるはずもなく。如何様にもできそうですね。天河の篠原先生が作品をかかれているそうなので機会があったら読むつもりでいます。

 で、もう楽しみで楽しみで仕方ないんだけど明日ドラマシティの幕が開くわけじゃないしまだナントカポンも始まってない。感情を持て余してるのでずんちゃんの好きなところとかどんな役見たいかとか思いつくままに吐き出して気持ちを落ち着けようと思います! 舞台の専門的な話とか人事の話とかそういう難しいことはわからん! 私が話すことは全部フィクションだし妄想だし実在の人物・団体とは一切関係ありません的なアレソレです。

 ずんちゃんは「感情のデフォルメ」がうまい人だなあと思います。素人意見ですが、フィクションを作るときって何をどこまでリアルにするかのバランスが重要だと思うんだ~深夜アニメの声を月9俳優さんにやらせたら多分浮くじゃん、例えどんな名優であろうと。逆に朝ドラの登場人物の髪色が青とかピンクだったら目を疑うし。「現実に近いこと」と「その作品において自然であること」って違うんですよね。
 ずんちゃんの演技はいつも、舞台においてオーバーにならないぎりぎりラインで誇張された感情表現だなあと思います。セリフだけでなく、歌も。ずんちゃんの歌、いつもセリフみたいに聞こえます。きちんとメロディがついているのに、人物が語りかけていることがわかるんですよ。天河のナウオンで、「原作が漫画だから、ベルばらのような歌舞伎芝居に寄せた」って言っていたのが印象的だったんですが、ずんちゃんは作品ごとのリアリティのレベルを計算して演じているんだ、と思って感動しました。

 唐突な話しますけどずんちゃんってもし二次元キャラだったら炎属性だと思うんですよね。神々のゾバールとかさあ……苛烈で、一瞬で燃え上がって周囲を埋め尽くして、きれいに何もなくなるの。それを一番感じたのがWSSでした。幸運にも東京・梅田どっちも見たけど、ずんそらアニータの好対照っぷりね。東京で、そらアニータには「湿度」を感じたんですよ私。女性の生々しさ、海の底のような深い慈愛。そらアニータのプエルトリコには雨が降っているような気がしました。そのあと見た梅田のずんアニータ、確かに同じ役、同じセリフなのにこうも違うのか、と。愛も怒りも悲しみも、全部燃え上がって彼女自身を焼き尽くしてしまいそうだった。ずんリフもキレたらカッとなって周りが見えなくなるタイプに見えたし。下級生時代セット売りされてきたずんそら、舞台上での持ち味があまりに対照的で最高だと思うんですけどところで壮麗帝のイブラヒムはいったい何希そらさんなんだ?(とか言ってるけど正直だれが来てもそれぞれにうれしいや)
 芝居の役じゃないけど、異ルネフィナーレサントのずんちゃんも炎で攻撃してきそうだよね。ときどき力を暴走させてしまって年長者に諫められてそう。サントのゲームください。

 それで~~ずんちゃんにやってほしい役なんですけど~~具体的な作品や役名が思い浮かぶわけじゃないんだけど早熟の天才美少年が才能故に身を持ち崩す感じのやつ見たい。美しいまま破滅してほしい。破滅させる側でもいい。魔性の美少年ずんが見たいよお……ショーでもいいから……。ショーなら絶対女装しないでほしい。いや女装それはそれでいいんですけどずんちゃんの色気は男役でこそ輝くと思ってるから……何卒……
 宝塚の主役ってそんなに大人の男でないとあかんのかな~大ヒットしたポーの一族だって主役少年じゃないか~でもずんちゃんの持ち味はどこまでも人間であることだと思うから、妖精じゃないと思うんですよね。(ジェンヌはみんな妖精さんだろというのとは別の話ね)だから萩尾作品やらせるなら……絶対に無理に決まってるけど『残酷な神が支配する』を見たいイテテ石投げないで。いや無理なのは分かってるんだけど……内容が内容だから……でも傷ついたずんちゃんは美しいと思わん?
 少年っていうか、ずんちゃんに思春期こじらせてほしい。そこらへん、異ルネのジュリアーノよかったです。メディチスピンオフしてくれ。思春期こじらせずんは田渕先生ほんとお上手ですよね。田渕先生オリジナル作品のずんちゃん、私みたいな陰キャ女が思春期の時片思いしてたとっつきにくくて気難しそうで斜に構えた美少年クラスメイトのイデアって感じだもんな……。そんなクラスメイトいなかったけど……。
 ここまで書いててなんだけど東上のキャラ付けのイメージが全然浮かばないな!? 王様か~オスマン帝国か~…家臣と仲たがいっていうとどうしても白夜の誓い新公が頭をよぎるんですけどまた天才ゆえみんなを置いて行っちゃう王なのかなあ。王は人の心がわからない。きらびやかなイスラム的キラキラお衣装で麗しい姿を見せてくれればそれでもう満足してしまいそうだ。個人的にはどんどん苦悩していただきたいです。よろしくお願いします。
 
 最近、ずんちゃんは「変わっていくこと、進化していくこと」をコンテンツとして見せてくれるなあと思います。役作りにおいても、もがいてもがいて正解をつかんでいく過程。ショーでは、ちょくちょくヘアスタイルを変えて話題をかっさらっていく気まぐれさ、お茶目さ。だから応援したくなる。もっともっと先を見せてくれそうだから。彼女の前には確かに未来があるのです。桜の季節に東上する桜木みなとさんを楽しみにしています。

 ま、年度の変わり目で私は仕事に忙殺されていること間違いなしなんですが、それはそれ。死ぬ気で休みを勝ち取ろうと思います。みんな、頑張ろうな!とりあえずハポンで会おうぜ!ばいばーい!

 

 

まぁ様に恋した日、あるいは新幹線で死にそうな話

イエ〜〜〜イみんな!!!黒い瞳ってるか〜〜〜〜い!!!!

かくいう私は今まさに博多へ向かう道中なのですが、これから5時間新幹線に揺られるらしいです。いや5時間て。

それもこれもこのタイミングで降りやがった雪で飛行機が飛ばなかったからです。誰に許可とって降ってんだ雪。交通機関にお勤めの皆様、ご苦労お察しいたします。
そんなわけで暇で暇で死にそうなので、宝塚にハマった時のことでも書こうと思います。同じく暇で暇で死にそうな方の暇つぶしにでもなればと思います。


それは忘れもしない2016年秋。

しがない2次元オタクだった私にはすこし昔のアニメブームが来てまして、80〜90年代初頭あたりの作品をよく見てたんですよ。で、そこでハマった作品がありました。遠い未来の遠い宇宙を舞台に、壮大なスケールの戦争、ドロドロの政治闘争、その中で描かれる様々な人間模様、原作は「アルスラーン戦記」などで有名な田中芳樹先生。

銀河英雄伝説です。

英伝ってまず原作小説があって、コミカライズ・OVAアニメ・2度目のコミカライズ(連載中!)・テレビアニメ(映画もやるぞ!)って今展開されててあと詳しくないけど舞台もやってるらしいね?今も動いてるジャンルだよ!機会があったらよろしくな!

私は頭が悪いので、ダブル主人公のヤンとラインハルトがなんか戦いについて小難しい話をしていると「めっちゃ賢そうでかっこいいな」くらいの感想しか抱けないんですがそれでも面白いんですよ。登場人物もみんな魅力的なお兄さんとお姉さんとおっさんとおっさんとおじさまとおっさんって感じで。(すごい中年男性率だよね………)

OVAアニメを見てどハマりして、ラインハルトとキルヒアイスの美しい友情(と言うには重すぎる感情)に涙し、ヤンの含蓄ある言葉の数々にこんな上司ほしい〜〜〜!!!とゴロゴロし、数々の同性間におけるクソデカ感情に震えていたところ、Twitterのフォロワーさんが一言。

「宝塚版ありますよ」

は?
宝塚ってあの宝塚?キラキラして大階段がでてくる、あれ?マジ?

実を言うと宝塚、全くのミリしらではない。1度だけ団体ツアーで母と一緒に見た。それは2014年月組のPUCKだったんですが「これいつかハマる気がするな…気をつけよ…」と自戒して終わった。あの時の自分に「カウンターでオペラグラスを借りてから見ろ、さもなくば死だ」って脅したいです。そうしたらもう少し早く沼に落ちることが出来ただろうに……

あとそもそも「少女歌劇」って響きが良くないですか?タカラジェンヌは良家の子女が多いって言うじゃないですか。音楽学校なんてほぼ格式高いお嬢様学校じゃないですか。こちとら多感な思春期を「マリア様がみてる」を読んで育ったもんでそういうの憧れありまくりなんですよ。憧れすぎて高校受験どうにか女子校行けないかな〜〜って学校見学まで行ったんだけどうちの地元どんどん女子校減ってて距離的に通えなかった、無念………。

そんなわけで多少宝塚の知識と憧れはあったところに、この誘い。
「じゃあ、いつか気が向いたら円盤でも買って………」
「数日後のスカパー無料放送で流れます」

奇跡か?

スカパーで専門チャンネルがあるのも知ってました。なんともグッドタイミング、幸運に感謝し、実家に電話して機械音痴の母を遠隔操作して録画予約をさせ(当時録画機器持ってなかった)ワクワクしながら放送を待ちました。Twitter実況のためにスマホを握りしめながらね。

結果。
ちょ〜〜〜〜〜たのしい!!!!!(偏差値低)

筋書きは多少飛ばしすぎな感もあるが、この尺でまとめるなら仕方ない。私は原作読んでるしなんならキルヒアイス死ぬ所までならOVA3周くらいしてて脳内補完可能ですのでこのダイジェストぶりでも充分です。ちなみにキルヒ死ぬとこって原作でいうと本編の5分の1くらいなんだよね。

ビジュアルも作り込まれててよかった。特にロイエンタールとか「本人じゃん………」って出る度呟いた。本人じゃん

キャラ改変もあったけど、なんだか気にならなかった。オーベルシュタインとかあれ冷静に考えると相当別人なんだけど「そういうもんかー」で済んでしまった、おそるべし宝塚パワー。

何より、「自ジャンルのキャラが豪華な衣装で歌ったり踊ったりするしみんな顔がよろしい」という状態がもたらす多幸感、半端なかった。艦隊戦もダンスで表現するのね、なるほど。ただ司令官揃えて訓練も何もねえだろうがと思ったけど顔とスタイルがいいので黙った。

大いに楽しみまして、「いや〜よかったな〜!ちょっとこれから時々宝塚見てみたいな!でもどハマりしたら金と時間がヤバそうだからライトに楽しみたいな!ワハハ!」ってなりました。で、「せめて推しキャラを演じた人のことくらい知りたいな〜」ってGoogleに名前を打ち込んだわけです。

朝夏まなと」って。

それが全ての終わりだったよね〜〜〜〜いや始まりか。始まりだわ。

宝塚版キルヒアイスの印象は、原作やOVAのイメージを損なうことなく穏やかで純粋でキャラのファンとして非常に満足いくものでした。あとラインハルトの心を表現するためとはいえ天使扱いされて泣いた。まさかオタクの戯言として呟いてた「キルヒアイスマジ天使」を宝塚様が現実のものにしてくれるなんてさ……ほんとありがとうございます……

だからね、それを表現してくださった演者さんのことは知りたいじゃん。さぞご本人も穏やかで紳士的でお上品な方なのでしょう。検索。

で、目に飛び込んできたのは白を基調としたオシャレ空間でシンプルなジャケットにラフな髪型してカメラ目線でポーズ決めるえげつねえイケメン。

いや待っ
えっ
あ、あの

いやこれヤバいって宝塚ってあのメイクしてるからわかんなかったけどこれ何?男性アイドルグループか?すっげスタイリッシュなイケメンがいるんだけどってかイケメンなんだけど顔は綺麗なお姉さんだし脳がバグ起こすつーか脚長すぎだろうが背え高っいやアカンアカン

見た瞬間、マジで、今座ってる床がパカッてあいてヒュンッって自分が落ちたと思った。何に?恋に。

気がついたらその画像が「Brilliant Dreams +NEXT 朝夏まなと編」の一部であることとDVDが出ていることをググって突き止め、公式通販ページを開き注文ボタンを押していた。今まで生きてきた中で1番迅速な対応でした。仕事もこのくらい早く出来るようになりたい。

何がこんなに刺さったのかよく分からない。元々ジャニオタをしてたせいかもしれない。スタイリッシュに歌ったり踊ったりするイケメンは脳に「良きもの」として刷り込まれている。それと同時に、綺麗な年上の女性をお姉さまとして仰ぎたい欲望がずっとあった。影からお慕い申し上げたい。それがダブルで殴りかかってきたので、もう、どうしようもない。宝塚、落ちるフラグは乱立してた。伏線張られまくり。なんなら昔見学に行った女子校、水夏希さんの母校だったしな。

そこからはもう、坂道を転がり落ちるようだった。まぁ様のブリネクめちゃくちゃ面白くないですか?普通に番組として面白い。宙組生のキャラが濃すぎる。今でも繰り返し見る。

まぁ様と、宙組を好きになってから色々ありました。スカステ契約してブルーレイレコーダー買って、東京だけにしておくと言った舌の根も乾かぬうちにムラ遠征し(超インドアで交通機関音痴だったので新幹線ひとつとるのもとても難儀した)、交友関係も広がったし、幸せなことがたくさん。そして、この世界に恋させてくれたまぁ様はじめ数々の妖精さんたちのご卒業。

感情があまりにジェットコースターすぎて、「三次元推すのつれえ〜〜!!!」と叫び出したくなる日もありますが、今はそんなこんなで、ずんそらあたりを中心にまぁ様チルドレン(?)を愛でつつ末恐ろしい宙組下級生の才能に震えている日々です。

が。
ここまで書いても博多に着いていない。ウケる(ウケない)
あと数時間、新幹線に揺られようと思います。それではまた、暇で死にそうな日にお会いしましょう。